コラム
2026/01/22
NEW「吸音材は効果がない」は誤解?失敗する最大の原因と、効果を最大化する正しい設置場所を解説

オフィスの会議室や自宅の書斎などで音の問題に直面したとき、「吸音材を貼れば静かになる」と期待して購入される方は少なくありません。しかし、実際に設置してみた後に、「思ったほど効果がなかった」「隣の部屋への音漏れが全然止まらない」といった失望の声が聞かれることも事実です。
インターネット上で検索すると「吸音材 効果ない」というキーワードが散見されますが、本当に吸音材には効果がないのでしょうか?
結論から申し上げるとするなら、それは**「目的と用途のミスマッチ」**が原因であるケースがほとんどです。吸音材は魔法の防音シートではありませんが、その特性を正しく理解し、適切な場所に設置すれば、劇的な環境改善効果を発揮します。
本記事では、なぜ多くの人が吸音材の効果を実感できないのか、その原因を解明するとともに、プロが実践する「本当に効果が出る吸音材の使い方」を解説します。さらに、確かな吸音性能とサステナビリティを兼ね備えた、株式会社GREEN FLAGの「Rebornfiber®(リボーンファイバー)」についてもご紹介します。
最大の勘違い。「吸音(響きを抑える)」と「遮音(音を漏らさない)」の混同
素材選びの失敗。スポンジや薄すぎる素材では「低音・人の声」は止まらない
貼る面積と場所の問題。「少し貼れば劇的に変わる」という思い込み
●吸音材が「本来の実力」を発揮するシーンと正しい役割
【室内音響の改善】反響音(エコー)を消し、Web会議や会話を聞き取りやすくする
【簡易防音の補助】遮音材と組み合わせることで、防音性能を底上げする
【ストレス軽減】「ざわざわしたノイズ」を減らし、集中できる空間を作る
●吸音効果を確実に高める「設置場所」と「貼り方」
まずは「耳の高さ」に貼る。音源と耳を結ぶラインを意識する
向かい合う壁の一方に貼る。「フラッターエコー(多重反射)」の防止
部屋の「コーナー(隅)」や「硬い素材(ガラス・コンクリート)」面への対策
●確かな吸音性能とサステナビリティを両立する「Rebornfiber®」
高密度な硬質ボードだから叶う、中音域(人の声)への高い吸音アプローチ
貼るだけでSDGs。「廃棄衣類」から生まれたストーリーが企業のブランド価値になる
オフィスに馴染む意匠性。デザインを損なわない空間づくり
●失敗しない吸音材選びのために。まずは実物の密度を体感してください
オフィスや会議室での導入事例と効果
質感と硬さを確かめる「有償カットサンプル」のご案内
なぜ「吸音材を貼っても効果がない」と感じてしまうのか?

「せっかくコストをかけて対策したのに意味がなかった」という失敗談の多くは、根本的な誤解から生じています。まずは、なぜ効果がないと感じてしまうのか、その3つの理由を見ていきましょう。
最大の勘違い。「吸音(響きを抑える)」と「遮音(音を漏らさない)」の混同
最も多い失敗の原因は、「吸音」と「遮音(防音)」を混同していることです。
・「隣の部屋の話し声がうるさいから、壁に吸音材を貼った」
・「こちらの会議の声が外に漏れないように、ドアに吸音パネルを貼った」
もし、このような目的で吸音材を使用した場合、残念ながら期待通りの効果は得られません。なぜなら、吸音材には「音を遮断する力」はほとんどないからです。
吸音材の役割は、あくまで室内の「音の反射」を減らすことです。音自体を跳ね返してブロックするのは「遮音材(石膏ボードや遮音シートなど)」の役割です。音漏れを防ぎたいのに吸音材だけを貼っても、音は素材の隙間を通り抜けて壁の向こう側へ伝わってしまいます。これが「効果がない」と感じる最大の理由です。
素材選びの失敗。スポンジや薄すぎる素材では「低音・人の声」は止まらない
次に多いのが、素材の選び間違いです。 ホームセンターやECサイトでは、安価で薄いスポンジ状の吸音材が数多く販売されています。これらは「高音域(キンキンする音)」の吸音には一定の効果がありますが、人間の話し声(中音域)や足音、機械の振動音(低音域)に対しては、ほとんど効果を発揮しません。
音の波長は、周波数が低いほど長く、エネルギーが強くなります。これを受け止めて熱エネルギーに変換するには、素材にある程度の「厚み」と「密度(重さ)」が必要です。スカスカの軽いスポンジを壁に貼っても、話し声レベルの音エネルギーすら吸収しきれず、そのまま反射してしまいます。
貼る面積と場所の問題。「少し貼れば劇的に変わる」という思い込み
「とりあえず壁の一部に2〜3枚貼ってみたけれど変わらない」というケースもよくあります。吸音効果は、部屋の容積に対する吸音材の表面積の割合(吸音率)に大きく左右されます。例えば、コンクリート打ちっ放しの広い会議室の壁に、小さなパネルを数枚貼っただけでは、焼け石に水です。
一般的に、オフィスなどの残響時間を改善するためには、壁面積の20%〜30%程度に吸音材を設置する必要があると言われています。適切な量を、適切な場所に配置しなければ、体感できるほどの変化は生まれません。
吸音材が「本来の実力」を発揮するシーンと正しい役割
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では、吸音材はどのような場面で役に立つのでしょうか。「効果がない」という誤解を解き、吸音材が本来持っている実力と正しい役割について解説します。
【室内音響の改善】反響音(エコー)を消し、Web会議や会話を聞き取りやすくする
これこそが、吸音材が最も得意とする領域です。 「新しく作った会議室で話すと、お風呂場のように声がワンワン響く」「Web会議で相手から『声が聞き取りにくい』と言われる」。これらはすべて、壁や床で音が反射し続ける「残響過多」が原因です。
適切な吸音材を導入すれば、余分な反射音が吸収され、声の輪郭がくっきりとクリアになります。
「まるで高性能なマイクを使ったかのように会話が聞きやすくなった」 「長時間会議をしても耳が疲れなくなった」これらは、正しい目的で吸音材を使用した際に得られる、紛れもない効果です。
【簡易防音の補助】遮音材と組み合わせることで、防音性能を底上げする
先ほど「吸音材だけでは防音(遮音)できない」とお伝えしましたが、遮音材と組み合わせることで強力なシナジーを生みます。
防音対策の基本は「遮音+吸音」です。遮音材(重い壁など)で音を跳ね返し、室内で跳ね返った音を吸音材で吸収して減衰させる。このサンドイッチ構造を作ることで、音漏れを最小限に抑えることができます。また、フォンブースや個室の中に吸音材を貼ることで、内部の音が静かになり、結果として「外に漏れようとする音の総量(エネルギー)」を減らす補助的な効果も期待できます。
【ストレス軽減】「ざわざわしたノイズ」を減らし、集中できる空間を作る
オープンスペースのオフィスなどで「なんとなく落ち着かない」「周囲のガヤガヤが気になって集中できない」と感じる場合、天井や壁が音を反射させすぎて、不要なノイズが増幅されている可能性があります。
吸音対策を行うことで、遠くの席の話し声や足音などの生活雑音が「スッ」と消え、静寂感のある落ち着いた空間を作り出すことができます。
吸音効果を確実に高める「設置場所」と「貼り方」

吸音対策への投資は、単なる環境改善にとどまらず、企業のパフォーマンス向上に直結するメリットをもたらします。
高性能な吸音材を選んでも、貼り方を間違えては効果が半減します。ここでは、限られた予算と枚数で最大の効果を得るための、プロの設置テクニックをご紹介します。
まずは「耳の高さ」に貼る。音源と耳を結ぶラインを意識する
闇雲に天井付近や足元に貼っても効果は薄いです。 最も効率が良いのは、「人間の耳の高さ(床から1.0m〜1.5m付近)」のラインに集中して設置することです。
音の発生源(口)と、音を受け取る場所(耳)の直線状にある壁面に吸音材があることで、直接届く反射音を効率よくカットできます。座って会議をする部屋なら座った時の目線の高さ、立って話す場所なら立った時の目線の高さを中心に帯状に貼るのがおすすめです。
向かい合う壁の一方に貼る。「フラッターエコー(多重反射)」の防止
手を叩くと「ビーン」という独特の響きが聞こえることがあります。これは「フラッターエコー(鳴き竜)」と呼ばれる現象で、平行に向かい合った硬い壁同士の間で、音がピンボールのように往復し続けることで発生します。
これを止めるには、向かい合う壁の「どちらか一方」に吸音材を貼るだけで十分な効果があります。片側の壁で音が吸収されれば、往復運動が止まるからです。もちろん両面に貼ればより効果的ですが、コストを抑えたい場合は「対面する壁の一方」を優先してください。
部屋の「コーナー(隅)」や「硬い素材(ガラス・コンクリート)」面への対策
部屋の四隅(コーナー)は、壁・床・天井からの反射音が集まりやすく、音が溜まりやすい場所です。ここ重点的に吸音材を配置するのもテクニックの一つです。
また、ガラス張りの会議室などはデザイン性は高いものの音響的には最悪の環境になりがちです。ガラス面には吸音材を貼りにくいため、その「対面にある壁」には、通常よりも厚手で吸音性能の高い素材を設置してバランスを取る必要があります。
確かな吸音性能とサステナビリティを両立する「Rebornfiber®」

吸音材選びで失敗したくない、かつ企業の責任として環境にも配慮したい。そんなニーズに応えるのが、株式会社GREEN FLAGの「Rebornfiber®(リボーンファイバー)」です。
高密度な硬質ボードだから叶う、中音域(人の声)への高い吸音アプローチ
「Rebornfiber®」は、単純なスポンジ素材とは一線を画します。 回収された衣類等の繊維を粉砕し、熱と圧力で高密度に圧縮成形した硬質ボードです。繊維素材特有の「多孔質構造(無数の空気の穴)」が音を捕らえ、同時にその高い密度によって、人間の話し声の中心帯域である500Hz〜2000Hz付近の音を効果的に吸収します。 ペラペラの吸音シートでは止められなかった「会議の声の響き」に対し、確実なアプローチが可能です。
貼るだけでSDGs。「廃棄衣類」から生まれたストーリーが企業のブランド価値になる
オフィスの改装や備品購入において、「なぜその製品を選んだのか」という説明責任が求められる時代です。「Rebornfiber®」の原料は、本来であれば焼却処分されるはずだった古着や繊維廃棄物です。この吸音ボードをオフィスの壁に採用することは、単なる騒音対策にとどまりません。「私たちは廃棄物を減らし、資源を循環させる活動に参加しています」 という明確なメッセージを、オフィスを訪れる顧客や働く従業員に対して発信することができます。機能性を求めた結果が、そのままSDGsへの貢献につながる。これが他の吸音材にはない最大の価値です。
オフィスに馴染む意匠性。デザインを損なわない空間づくり
「吸音材=黒い凹凸のあるスポンジ」というイメージを持たれている方も多いですが、「Rebornfiber®」は内装材としての美しさを追求しています。 様々な色の繊維が混ざり合った独特のテクスチャは、遠目には石材のようにも見え、近くで見るとファブリックの温かみを感じさせます。そのまま内装の仕上げ材として使用できるため、デザイン性の高いオフィス空間の雰囲気を壊すことなく、静寂性を付加することができます。
失敗しない吸音材選びのために。まずは実物の密度を体感してください

吸音材の効果は、カタログの数値だけでなく、素材の密度や厚み、質感を実際に確認することで、より確信を持って選ぶことができます。
オフィスや会議室での導入事例と効果
多くの企業様が、会議室の反響対策や、オープンスペースの間仕切りとして「Rebornfiber®」を導入されています。 「Web会議での聞き返しのストレスがなくなった」「オフィスのザワザワ感が消えて集中できるようになった」といった声に加え、「来客時に壁の素材について聞かれ、リサイクルの話題で盛り上がった」という意外な効果も報告されています。
質感と硬さを確かめる「有償カットサンプル」のご案内
「本当にそんなに硬いのか?」「繊維がポロポロ落ちてこないか?」「実際の色味は?」 そうした疑問を解消していただくために、GREEN FLAGでは実物のカットサンプルをご用意しております。
持続可能なリサイクルループを維持するため、サンプルは有償でのご提供となりますが、実際に手に取って叩いていただければ、一般的な吸音スポンジとの決定的な違い(密度と剛性)をご理解いただけるはずです。
「吸音材選びで失敗したくない」「効果とデザイン、そして環境への配慮も妥協したくない」そうお考えの担当者様は、ぜひ一度「Rebornfiber®」の実物に触れてみてください。正しい吸音対策で、オフィスの生産性と快適性は劇的に変わります。
本文中で使用してる実績画像は積水化学工業様の導入実例です。




