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コラム

2026/10/16

【旧制服を捨てない選択】マテリアルリサイクルで実現する企業の新たな循環と対応会社

企業の制服やユニフォームのリニューアル時、これまでは「廃棄(焼却)」が一般的な選択肢でした。しかし、環境意識の高まりとともに、旧制服を捨てることなく新たな資源へと生まれ変わらせるマテリアルリサイクルへの注目が集まっています。

本記事では、制服特有の廃棄課題から、最適なリサイクル会社の選び方、そして廃棄制服をオフィス空間へ還元する株式会社GREEN FLAGの革新的なソリューションまでを詳しく解説します。




なぜ今、旧制服を「捨てない」選択が必要なのか




制服リニューアルに伴う大量廃棄問題の現状

企業が数年ごとに実施する制服や作業着のリニューアルでは、一度に数百着から数千着の旧制服が不要となります。これまで、その大半は産業廃棄物として焼却・埋め立て処分されてきました。衣類廃棄によるCO2排出や環境負荷は世界的な課題となっており、企業には「大量生産・大量消費・大量廃棄」からの脱却が強く求められています。


SDGs・サーキュラーエコノミー推進における企業の責任とメリット

ESG投資が重視される現代において、旧制服を捨てない選択は、企業のブランド価値向上に直結します。これまで発生していた廃棄コストを企業のブランディング費用、プロモーション費用に置き換える考え方にシフトすることで、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」への貢献を対外的にアピールできるため、ステークホルダーからの信頼獲得という大きなメリットをもたらします。



制服のマテリアルリサイクルとは?他のリサイクル手法との違い


衣服リサイクルの3つの主要な種類

制服をリサイクルする手法は、主に以下の3つに分類されます。


サーマルリサイクル(熱エネルギー化)

廃棄物を燃焼させ、その際に発生する熱エネルギーを回収して利用する方法です。現状では最も多く採用されていますが、焼却に伴うCO2排出が避けられないため、根本的な環境負荷低減には限界があります。


ケミカルリサイクル(化学的処理)

化学的な処理によって分子レベルまで分解し、元の素材(ポリエステルなど)に戻す方法です。品質の高い再生が可能ですが、大規模な設備が必要であり、コストが高く対応できる素材も単一素材に限られます。


マテリアルリサイクル(再資源化・原料化)

廃棄物を化学的な性質を変えずに、粉砕・溶融などの物理的な処理を行って新たな製品の原料にする方法です。環境負荷が比較的低く、現在多様な分野で技術開発が進んでいます。


制服特有の混紡素材をマテリアルリサイクルする際のハードル

制服は耐久性や機能性を高めるため、ポリエステルと綿など複数の素材を混ぜ合わせた「混紡(こんぼう)素材」が多く使用されています。これらは素材ごとの分別が非常に困難であり、これまではサーマルリサイクル以外の方法がなかなか見つからないといった大きな障壁がありました。



旧制服のマテリアルリサイクル会社の選び方・3つの基準


旧制服のリサイクルを外部の会社へ委託する際は、以下の3つの基準で選定することが重要です。

1. セキュリティ対策(企業ロゴ・社名の適正処理)

制服には企業ロゴや社名が入っており、そのままの状態で第三者に渡ると悪用されるリスクがあります。裁断や破砕など、物理的に元の形状を完全に破壊するプロセスを持つ会社を選ぶことが必須です。


2. 再生プロセスの透明性(トレーサビリティの確保)

「回収した制服が最終的に何に生まれ変わったのか」を追跡・証明できる透明性が求められます。実態の伴わない環境配慮アピール(グリーンウォッシュ)を防ぐためにも、トレーサビリティを確保できるパートナー企業を選定する必要があります。


3. 単なる再資源化を超えた「アップサイクル」の付加価値

単にウエス(工業用雑巾)などにダウングレードするのではなく、元の制服以上の価値を持つ製品へ生まれ変わらせる「アップサイクル」の視点が重要です。自社の活動に直結する製品に再生できれば、より強力なサステナビリティのストーリーを構築できます。





旧制服を価値ある資源へ。株式会社GREEN FLAGのソリューション




「捨てるもの」を「つかうもの」へ変える会社として立ち上がった株式会社GREEN FLAGは、廃棄される旧制服を全く新しい価値へと転換するマテリアルリサイクルの仕組みを提供しています。


廃棄制服をリサイクル繊維フェルトボード「Rebornfiber®」へ再生

株式会社GREEN FLAGは、単一素材、混紡素材を問わずあらゆる衣類を仕分けすることなくリサイクルできる画期的な素材開発を行っています。


伝統的な「反毛(はんもう)」技術を応用したリサイクルプロセス

回収した旧制服を細かく裁断し、繊維状にほぐす日本古来の「反毛」技術を応用。これにより、これまでリサイクルが難しかった制服を、高密度なリサイクル繊維フェルトボード「Rebornfiber®(リボーンファイバー)」へと再生させます。このプロセスがあることで、前述のセキュリティ問題も同時に解決されます。


企業の空間に還元する「クローズドループ」の構築

株式会社GREEN FLAGの最大の特徴は、再生した素材を「回収元の企業へ還元する」仕組みにあります。


再生素材を実用的なオフィス家具や吸音パネルとして活用

回収された衣類からつくられるRebornfiber®ボードは、汎用性に優れた硬度と吸音性を持っています。株式会社GREEN FLAGではこれを活用し、オフィス用の吸音パーテーション、オフィス用の家具、吸音パネルなどへ生まれ変わらせます。従業員がかつて着ていた制服が、自社のオフィス空間を彩るインテリアとして生まれ変わる「クローズドループ(自己完結型の循環)」を実現します。




信頼を裏付けるRebornfiber®の実績と産学連携の取り組み


Rebornfiber®の機能性と株式会社GREEN FLAGの取り組みは、学術機関との連携や実際の導入事例でご確認いただけます。

導入事例:早稲田大学の共有スペース(GCC)における吸音材設置

Rebornfiber®を用いた吸音材は、早稲田大学の共有スペースであるGCC(グローバルコミュニケーションセンター)のルーバーと壁面に使用されています。学生が集う空間の音環境改善に貢献するとともに、サステナブルな空間デザインを実現しています。

GREEN FLAGのRebornfiber®キャリングバッグは、単なる事務用品の域を超え、貴社の姿勢を社内外に示す「動くアイコン」となります。私たちと共に、一歩先のワークスタイルのデザインにチャレンジしましょう。


学術研究:神戸大学との共同研究による構造体の吸音性能の実証

機能性については、神戸大学との共同で「Rebornfiber®を使用した構造体の吸音性能に関する卒論研究」を実施しています。学術的なアプローチによって素材の音響特性を科学的に実証し、より快適な空間づくりのためのエビデンスを構築しています。


https://greenflag-corp.co.jp/newsdetail?wgd=news-102&wgdo=date-DESC

自社の旧制服を捨てずに、新たな価値を生み出すために


制服の切り替えは、企業がサーキュラーエコノミーに貢献する大きなチャンスともいえます。旧制服を単なるゴミとして「捨てる」のではなく、マテリアルリサイクルを通じて自社オフィスの価値を高めるアイテムへ変える時代が来ています。

セキュリティもしっかりと担保しながら、確かな技術と産学連携の裏付けを持つGREEN FLAGの「Rebornfiber®」を活用し、新たな資源循環の取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。







執筆者



Noriko Yokokura

廃棄繊維を資源化し、サーキュラーエコノミーを実現したい企業の事業支援を行う素材のメーカー、株式会社GREEN FLAGにて営業企画を担当。廃棄繊維ゼロを目指す様々な事業のサポートを通じて学んだ知識を活かし、環境問題や社会課題についてみなさんにわかりやすいカタチで発信します。




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