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コラム

2023/11/01

【サクッと知ろう】サステナビリティとは?意味や実践方法は?SDGsとの関係も解説!

近年ますます注目を集める言葉、サステナビリティ。
地球環境をより良い状態で次の世代に受け継ぐための取り組みが広まっています。
この記事では、サステナビリティの基本から、なぜいま重要視されているのか、そして具体的な事例や行動へのアプローチまでを分かりやすくご紹介します。


目次(読みたいブロックにジャンプします)





1:サステナビリティ(Sustainability)とはなにか




1-1:サステナビリティを一言で表すと?

なんとなく分かってはいるものの、いざ誰かに伝えようとしたときに分かりやすく一言で表すことが難しいこの言葉。大前提として、直訳表現においてサステナブルは「持続可能な」という形容詞、そしてサステナビリティは「持続可能性」という名詞となります。

名詞ということを踏まえて肩肘張らずにサステナビリティを分かりやすく解釈すると、”この地球環境をより良い状態で未来の子供達に残すこと"がサステナビリティであり、「サステナビリティに取り組むと」は地球環境や資源を維持しながら経済的な発展も実現することを指します。

具体的には林業をイメージしてみてください。森で木を切りながら新しい木も植え、動植物たちの生息地を奪うことなく自然のバランスを崩さないように森を管理するという林業のサイクルを、他のあらゆるシーンでも応用するようなイメージです。




1-2:サステナビリティが重要視されている理由

さて、ではなぜ今サステナビリティがここまで注目されているのでしょうか。現代社会では経済の発展に伴い環境問題(例:温暖化や生態系の崩壊)や社会問題(例:貧困・差別・経済格差など)が顕著になり、このまま経済の成長だけに注力していけば、近い将来、地球が人類の住める場所では無くなってしまうことが明らかになっています。
サステナビリティは、これらの課題に向き合って対処法を実行し、より持続可能な未来を築く手段として重要視されているのです。





2:サステナビリティを考える上で把握したい2つの課題




地球環境の危機的な状況への対処

いま地球環境は危機的な状況にあります。いまや私たちの普段の生活でも実感できるくらいに、異常気象やそれに伴う大規模な森林火災などが頻発していることから、このまま何も手を打たなければ、2040年には産業革命以前の水準よりも気温が1.5度上昇し、いまよりもさらに極端な気象が頻発、私たち人間を含むすべての生態系に大きな悪影響を及ぼします。サステナビリティは、こんな未来を招かないために取り組むべき早急の課題なのです。



深刻な経済格差

社会的・経済的な格差は、一部の人々が豊かさを享受する一方、他の人々が貧困に苦しむという問題を指しています。格差があることは、差別や人権侵害、争いの火種をつくる大きな要因となります。サステナブルな社会を実現するためには、格差を縮小し、全ての人に社会的な公正さを与えることも必要です。





3:SDGsの役割





3-1: SDGsとは

持続可能な開発目標(SDGs)は、国際的な共同目標であり、17の目標と169の具体的なターゲットから成り立っています。これらの目標は、貧困の削減、教育の普及、クリーンエネルギーの推進など、世界全体でサステナブル(持続可能な)発展を促進するためのものです。


3-2: "Our Common Future"からSDGs採択までの流れ

SDGsは、いまから35年以上も前の1987年に公表された「われわれの共通の未来(Our Common Future)」という報告書に始まります。この報告書では、持続可能な開発の重要性が強調され、SDGsの前身となるアイデアが提案されました。その後2015年に国連で採択され、国際的な共通目標として確立されました。


3-3:日本の現状

世界中の国や組織は、SDGsを達成するために多くの取り組みを行っています。またSDGs先進国においては個人でも数多くのアクションを実施しています。
日本でも、政府、企業、NGO団体などがSDGsを実現するためにさまざまなプロジェクトを進行していますが、生活者の意識水準は未だ低く、2023年のSDGs進捗では166ヵ国中の21位でまだ多くの未解決の課題が山積しているのが現状です。


(出典:Sustainable Development Report 2023)


4:サステナブルな社会を実現するためのアクション


では続いて、個人と企業がどのようにサステナビリティに貢献できるのかを考えてみましょう。

4-1:個人の場合

家庭のエネルギー効率の向上を考える

エネルギーを節約し、クリーンエネルギーを使用することで、温室効果ガスの排出を削減できるため地球温暖化対策に寄与できます。
例えば、家電を買い替えるタイミングでは価格の安さではなく省エネ家電かどうかを判断基準にしたり、住宅購入の際に太陽光発電の導入を行うことなどが考えられます。

ゴミ削減とリサイクルを心がける

家庭ごみの分別収集はリサイクル率の向上に大きく影響します。お住いの地区町村のルールに則ったリサイクルを積極的に行い、廃棄物の量を減らしましょう。
再利用や資源の有効活用は環境への負荷を軽減します。

サステナブルな交通手段を選択する

自家用車は個人のペースで移動できる便利な移動手段ですが、近場であれば自転車や徒歩で移動し、遠方はなるべく公共交通機関を利用することで、
交通に伴う排出ガスを減少させます。

サステナブルな食事の選択をする

地産地消は近年大きく注目されているサステナブルな取り組みとなります。地元の食材をサポートして食品ロスを減らすことだけでなく、輸送による排気ガスの排出も削減できます。
また、肉の代わりに野菜ベースの食事を選択することも、温室効果ガスの排出削減につながります。

サステナビリティへの知識と意識の向上をおこなう

この記事を読んでる方は、既に取り組んでいるということになりますが、サステナビリティに取り組むために必要なのは、サステナビリティとはなにかを理解し、個人の意識を高めることに他なりません。
サステナビリティに関する知識を習得し、なにをすることが環境配慮につながるのかを考えてみましょう。

地域社会への貢献

環境を守るだけでなく、社会の発展にも目を向ける必要があります。まずは地元のコミュニティで、ボランティア活動や地域の持続可能なプロジェクトに参加し、
自分の身近な地域社会の発展に貢献にチャレンジしましょう。



これらのアクションを通じて、個人はサステナビリティの実現に向けて貢献できます。小さな取り組みから始め、積極的な変化を促進しましょう。


4-2:企業の場合

企業の場合は、サステナビリティを組み込んだビジネスモデルを構築することで、環境への負担を軽減するだけでなく世の中に対して社会的価値も提供できます。
以下では、企業が持続可能なビジネスモデルを実現するためのステップのようにして具体アクションをご紹介します。


サプライチェーンの見直しをする

現在のサプライチェーンは持続可能性を担保できていますか?
原材料の調達から製品の製造、また配送に至るまでのサプライチェーンを環境配慮の観点で再評価してみましょう。

クリーンエネルギーの採用を検討する

企業が消費するエネルギーは、単に削減するということがなかなか難しいものです。同じ消費量であっても
再生可能エネルギー源を活用し、企業のエネルギー消費をクリーンにすることで、温室効果ガスの排出に繋げましょう。

ステークホルダーから協力を得る

サステナブルなビジネスモデルの実現のためには、いかに周囲との価値観を合わせ協力を得られるかに係っています。
企業の活動に対して直接的にも間接的にも利害関係が発生するステークホルダー(株主、顧客、従業員、取引先、地域社会など)に対して、積極的なコミュニケーションを図り、
サステナビリティに関する価値観を共有しましょう。

透明な情報開示を行う

企業のサステナビリティへの取り組みと進捗状況にはしっかりと透明性をもたせ、世の中に発信することで信頼を築きましょう。


持続可能なビジネスモデルを構築することは、環境への負担を軽減しながら企業の競争力を高め、経済の発展につながります。企業のリーダーシップによってサステナビリティを推進することで、社会全体にポジティブな影響を与えることができるでしょう。




5:サステナビリティな取り組みが進む背景にあるESG投資



ESG投資の市場拡大によりサステナブルの重要性が高まっています。

ESG投資の概要

ESG(Environmental, Social, Governance)投資とは、環境、社会、ガバナンスの要因を考慮して投資を行うアプローチです。
これは投資家が企業の持続可能性への貢献を重視して投資を行う考え方であり、環境への影響を配慮できているのか、社会的責任を果たせているか、適切なガバナンスがなされているかを
企業評価の一部として考慮します。ESG投資は、企業に持続可能な実践を促し、そして持続可能な社会を実現するための資金を供給します。

ESG投資の成長

近年、ESG投資は急速に成長しており、多くの投資家や資産運用会社がこのアプローチに参加しています。投資家が企業の持続可能性に焦点を当てることで、
企業はサステナビリティに対する圧力を感じ、改善策を講じる動機づけとなります。このような投資の成長が持続可能なビジネス実践の促進につながり、サステナビリティへの関心を高めています。



6:具体的なサステナビリティの実例


最後にサステナビリティの具体例を2つほどご紹介します。私たちの生活で身近な「ファッション」「フード」の切り口から、サステナビリティへの理解をより深めましょう。


サステナブルファッション

著作者:macrovector/出典:Freepik

【サステナブルファッションの具体例】

1. リユース・リサイクルされた衣類

サステナブルファッションでは、衣服のリユースやリサイクルを推奨、促進しています。例えば、衣類は新品で購入せずにリサイクルショップやフリマサイトで購入し、廃棄量を減らしながら資源の消費を抑えることや、不要になった衣類を廃棄するのではなく、別の新たな資源として再利用する方法を模索するなどです。これによ環境に優しい方法でファッションを楽しむことができます。

2. 持続可能な素材を使用している

サステナブルファッションブランドでは、使用する素材にサステナビリティを求め、土を汚染しない方法で育てられたオーガニックコットンや、バージン材を使用していない再生素材を選択し、繊維産業の生産過程での環境負荷を軽減しています。

3. 倫理的な製造条件を重視している

衣服の製造において適正な労働条件を重視します。違法な労働条件の元で働かされている労働者がいない工場を選ぶことで工場で働く労働者の権利と福祉を保護し、労働条件の改善に取り組みます。

サステナブルファッションを選ぶとこんな利点も

サステナブルファッションは、環境への負荷削減と社会的責任の実現に貢献していますが、
同時にそれを選ぶ消費者にも以下のような利点があります。

出費を抑える・・・
リサイクルショップなどで購入する古着は当然のことながら新品の同じものよりも安く手に入れることができるため、出費を抑えることができます。
長持ちする・・・
持続可能な素材で品質の高い製品設計をされた衣類は、耐久性があるためお気に入りを長く愛用できます。
新しい発見がある・・・
流行に左右されずサステナブルな視点からファッションを選ぶことで、自分に似合う新しいファッションの発見に繋がります。




サステナブルフード


著作者:pch.vector/出典:Freepik

【サステナブルフードの具体例】

1. 地元の食材を使用した料理

地産地消を心がけ、地元の農産物を使用した料理を出すレストランなどの取り組みは、
食材の長距離輸送を減らし、二酸化炭素排出の削減に寄与しています。

2. 食品ロス削減の工夫

完全予約で営業を行う飲食店や、余ってしまった商品を特化で売り切るアプリサービスなど、いかに作りすぎないか・いかに消費しきるかを考え、
限られた資源の無駄遣いを防ぎながら食品廃棄物の削減に努め、環境への負荷を減少させます。

3. サステナブルな農業

オーガニック農業や持続可能な農業プラクティスの採用は、土壌と水源を保護し、農薬の使用を減らします。


このように、サステナブルフードでは私たちの食事習慣が地球と社会に与える影響を考えた上で取り組まれています。




7:まとめ


サステナビリティへの理解は深まりましたか?企業や団体はもちろん、個人としても、地球環境や社会、そして将来の世代に与える影響を考えながらサステナブル(持続可能な)未来を築くための様々なアプローチを求められている時代なのです。持続可能な未来を築くためには、サステナビリティに関する知識を深め、行動を起こすことが不可欠です。もちろん最初から完璧なサステナビリティを目指す必要はありませんが私たち一人一人がサステナビリティの重要性を理解し、積極的に実践にうつすことで、地球と社会に良い影響を与え、明るい未来を築く手助けとなるでしょう。



執筆者



Noriko Yokokura

廃棄繊維を資源化し、サーキュラーエコノミーを実現したい企業の事業支援を行う素材のメーカー、株式会社GREEN FLAGにて営業企画を担当。廃棄繊維ゼロを目指す様々な事業のサポートを通じて学んだ知識を活かし、環境問題や社会課題についてみなさんにわかりやすいカタチで発信します。




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